業界記事
年度内着工へ近く設計/スタンド改修約7千席増設へ/小瀬陸上競技場観客席等改修
2004-10-08
県は、9月補正予算で事業費9億5000万円余を計上した小瀬スポーツ公園陸上競技場の観客席増設等改修について、近く同設計業務を委託する予定で、年度内の工事発注に向けた準備を進める。改修については、バックスタンド席部分の拡大と、サイドスタンド(芝生席)への固定席の新設による7000席の増設を見込んでいる。
同競技場の改修は、サッカーJ2のヴァンフォーレ甲府のJ1昇格を視野に、同昇格に必要な条件に含まれる「ホームスタジアムの観客席1万5000席以上」を確保するため、県が改修等の対応を決めたもの。これに伴い9月補正予算で同事業費9億5394万9000円を計上。年度内の着工、17年度中の完成を目指し整備を進める計画。
同競技場は、現在、固定席を設けたバックスタンド、ゴール裏のサイドスタンド(芝生)を備えており観客席(固定)は1万席。このため5000席以上の増設が必要となるが、J1の平均入場者数などを参考に庁内で工法等を検討した結果、現在、芝生席となっている両サイドスタンドに各2500席程を新たに設け、約5000席を確保。あわせて現在のバックスタンドを上部に拡大し、約2000席を追加し、全体で7000席を増設。既存とあわせて全体の固定席を約1万7000席とする基本内容を考えている。また、サイドスタンドへの固定席設置に伴い、現在サイドスタンド南側に設置している電光掲示板の嵩上げ工事や、屋外トイレの増設や障害者用トイレ設置などの改修もあわせて計画される。
今後、設計業務のなかで、具体的な工法や増設規模等を詳細に詰め、年度内に着工し、来年度末までに完成させる。
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