業界記事
所沢駅西口まちづくり/複合施設の整備が核
2004-10-08
所沢市は、所沢駅西口地区まちづくり基本計画策定業務報告書をこのほど公表した。今後の課題としては、「にぎわい創出ゾーン」に、商業・業務、住宅などの土地利用に加え、高齢化社会に対応した施設などを検討することや、所沢駅南側大踏切を立体交差化する(仮称)東西道路の整備は、東口側についても早期の完成を挙げている。
基本計画策定は、昭和埼玉支社(さいたま市、電話048-831-4828)が担当。まとめの際には、地元説明会を5月から6月の間に合計8回開催した。
対象エリアは、西武鉄道車輌工場跡地を中心とした地区。当初は10・6haとしていたが、基本計画では約9・65haに変更した。
土地利用計画は、<1>にぎわい創出(中心商業地、業務地)<2>居住(低層住宅地、中高層住宅地)<3>都市広場(公園緑地)の3ゾーンをイメージ。地区中心のにぎわい創出ゾーンには、娯楽・文化・公益施設が一体となる複合アミューズメント施設を想定。
道路配置計画は、3・4・10中央通り線(幅員32m)、東西道路(標準幅員20m)、南北道路(幅員14m)を幹線道路に。区画道路は、幅員8m、同6m。東西道路は、中央通り線と西武線との交差は、アンダーパスによる立体構造(交差部35・5m)を基本としている。
基本計画では、道路地区界測量、公園の現況測量・権利調査などを実施した。道路では東西道路ルート検討なども行った。その結果、当初より南北道路は東側へ移り、居住ゾーンに幅員6m道路を新たに配置。公園も1か所から2か所(2500㎡と400㎡)に増やした。
2500㎡面積の1号公園は、シンボル機能を最も高く発揮することができ、かつ防災機能が高く、地下利用の利便性が高い。一方の2号公園は、居住ゾーンに近く、通常の街区公園の役割を担う。
事業主体は、所沢市。17年3月の都市計画決定を目指していたが、現段階では難しい状況。
今年度当初予算では、1272万6000円のまちづくり促進調査業務委託料を計上。資金計画、事業手法検討、パンフレット作成を含む事業計画を手掛ける。
事業計画では、<1>施行地区<2>設計の概要<3>資金計画<4>施行期間-などを検討する。
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