業界記事
日本工営が最優秀提案者/大河津可動堰改築/詳細設計プロポ
2004-10-08
老朽化に伴う大河津可動堰の改築を計画している国交省北陸地方整備局信濃川河川事務所は、このほど詳細設計業務委託者の選定に係る公募型プロポーザルを開催。その結果、プロポに参加した5者の中から在京の日本工営(株)を最優秀提案者に特定した。今後正式契約の運びとなる見通し。
同プロポの審査は総合評価方式で実施。まず評価その1として<1>予定技術者(管理、担当)<2>ヒアリング<3>実施方針・実施フロー工程表を審査し、評価その2として<1>的確性(事業重要度・難易度の考慮等)<2>実現性(事業費の妥当性等)<3>独創性(高度の検討・解析手法、新工法の採用等)―について数値化して評価。その結果、トータルで最も点数が高かった日本工営(株)を最優秀提案者としたもの。
施工場所は西蒲原郡分水町地内。改築事業の概要によると、治水機能では、信濃川における計画高水流量1万1000/sを安全に流下させる計画。利水機能では、可動堰上流水位をTP+11・4m~11・9mに維持することで、信濃川本川、西川への分流及びその他の取水施設における取水を確保する。
新しい可動堰は、現在の可動堰が右岸側にあるのに対して洪水流の安定及び施工性の問題から河道のほぼ中央に変更する予定。その他、低水路幅は260mに拡幅するほか、可動堰敷高はTP5・5mに下げる。
現在、詳細地質調査作業を在京の応用地質(株)に委託して進めているところ。詳細地質調査で堰本体、付属構造物基礎、遮水工及び仮設工等の詳細設計のために必要な調査を行い、各種土質条件を把握する計画だ。
同事務所では、平成17年度に堰下流部の河道掘削を推進するとともに、仮締切工に着手する方針で、概算要求に盛り込んでいる。
なお、他のプロポ参加者は次の通り。
▽東京建設コンサルタント・エミック設計共同体▽日本建設コンサルタント(株)▽(株)建設技術研究所▽パシフィックコンサルタンツ(株)
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