業界記事
温泉センターを建設/事業費は4・1億円投入/9月補正予算
2004-10-07
上野村(黒沢丈夫村長=写真)は一般会計の補正予算で、5億6540万円を追加し、歳入歳出の総額を29億8840万円とした。増額の要因は、新規事業として盛り込まれた楢原地内へ建設を計画する三岐温泉センター。設計及び工事費等を含め、約4億1000万円を計上している。また、物産品燻製施設の建設に向けた工事費約2000万円、村道上野2218号線道路改良工事費4700万円などを確保した。温泉センターはS造平屋建て延べ床面積約1200㎡を見込み、近く設計を委託し、11月の臨時議会を視野に工事発注する方針だ。
三岐温泉センターは、同村楢原地内の一般県道上野小海線沿いで、中ノ沢川と神流川の合流点にある「学生の家」隣接地へと建設する日帰り温泉施設。
民間事業主が以前経営していた温泉(浜平温泉)を有効利用しようとするもので、内径8cmの合成樹脂管を約1km埋設し、自然流下で温泉を送水する。敷地面積2500㎡内にS造平屋建て延べ床面積約1200㎡の規模で整備する。内部は、男女別の浴槽と露天風呂をそれぞれ備えるほか、休憩室や厨房、軽食スペースも確保する。近く設計を委託、工事についても11月中には着工したいとしており、臨時議会への請負締結議案を視野に調整していく。
上野村が整備した特産品や木工品などを販売する「ふれあい館」は、南牧村と上野村を結ぶ湯の沢トンネルの開通に伴い、売り上げが好調なことから、この温泉センターも来年7月頃の完成を見込む上野ダムも含め、新たな観光ルートとして創出する考えだ。施設は来年9月までには完成させたいとしている。
地場産業育成事業の物産品燻製製造施設(楢原)は、衛生面の向上等を図るため、機械設備を新設するほか、一部内部改修も施す。施設はS造平屋建て延べ床面積約200㎡。近く、設計を委託し12月までに工事発注する。
村道上野2218号線(浜平)の道路改良工事は、浜平トンネル付近から全体延長約800m(幅員3・6~4m)を整備する。既存の砂利道を舗装する計画で、今年度は延長350mを対象に舗装工事や法面保護工事(ネット)、ガードレール整備などを施す。工事は今月下旬にも発注、残る450mは17年度に発注する方針だ。
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