業界記事

建築はJV視野に/東海病院の移転改築/RC造3階延べ7012㎡

2004-10-07

 那珂郡東海村は、東海中央土地区画整理事業地内に計画している「東海病院移転改築工事」の建築本体・電気設備・機械設備の工事3件について、それぞれ一般競争入札にて10月下旬にも公告する方針を明らかにした。このうち建築本体工事はJV編成の予定だが数は未定。このほど(株)伊藤喜三郎建築研究所(千代田区紀尾井町3-23)が担当した実施設計による規模は、RC造3階建て延べ7012・15㎡。総工費は約29億円を見込む。このほか来年度には、新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)の補助を受けて太陽光発電の設備工事を発注する方針だ。
 東海病院は、昭和53年に現在の舟石川地内に延べ2100㎡で移転改築された。現在の診療科は、内科、外科、耳鼻いんこう科、歯科など10科目。しかし、築25年が経過して老朽化、狭隘化が進み、医療サービスが十分とはいえない状況にあるため、移転改築に着手するもの。
 建設予定地は駅東大通り沿いで、清掃センター西隣となる、東海中央土地区画整理事業地内の保留地(敷地1万8479㎡)。終了間近の造成工事では、豊かな自然環境に配慮し、現状の地形を極力残しながら進められている。
 病床数は、現在の一般病床30床に、一般病床10床・療養病床40床を加えた計80床。新病院では従来の科目に加え、整形外科を新設する。
 9月末に、伊藤喜三郎建築研究所が策定した実施設計によると、施設規模はRC造3階建て延べ7012・15㎡で、建築面積が3605・28㎡。建物は敷地のほぼ中央に配置する。
 施設内部を見ると、1階には、「外来診療部門」「放射線部門」「リハビリテーション部門」「健診部門」を配置。うち「外来診療部門」は、科目ごとで4ブロックに分け、待合スベースを分散して混雑を防ぐ。「リハビリテーション部門」は緑地に面して配置し、環境の良い場所にする。
 2階には、多角形の場所をうまく利用した療養病床を並べ、ウッドデッキで出来たテラスを車椅子が出れるように配慮。3階は一般病床で、奥に手術室を配置した。
 一方、敷地内には約150台分の駐車場を確保し、駐輪場も整備。また、将来の増築を考慮して、建物裏側にスペースを設ける(当面は芝生の広場とする)。
 このほか環境への配慮として、自然エネルギーを活用し環境負荷やランニングコストの低減を図るため、道路側に太陽光発電設備を導入する。
 着工までのスケジュールとして、建築本体・電気設備・機械設備の一般競争入札3件を、今月下旬にも公告する予定。今月19日に予定する指名審査会の結果をもとに、JV編成に係る代表者および構成員の総合評点などが決められていくもようだ。
 その後、建築工事は11月末から行われる予定で、来年度にはNEDOの補助を受けて太陽光発電の設備工事に着手。平成18年3月の完成、同5月の開院を目指す。
 なお、現段階における総工費は、太陽光発電の設備設置費も新たに含めて約29億円を試算。このうち太陽光発電パネルはNEDOの補助を活用し、同パネルの基礎費用は外構費に含める方針。

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