業界記事
延べ2668㎡の工場新設/(株)エリート印刷が阿見町に/12月着工へ
2004-10-05
茨城県企業局は、阿見東部工業団地(阿見町大字星の里)の譲受人として(株)エリート印刷(牛久市柏田町3259、鈴木勝彦社長)と分譲契約を結んだと発表した。分譲するのは第9号画地(6391㎡)で、同社は印刷工場(S造2階建て延べ2668㎡)を新設する。今年12月に着工し、来年8月の操業開始を予定している。
阿見東部工業団地に進出する企業は、小川香料(株)に次いで2社目。
エリート印刷は昭和50年の創業。以後、業容を拡大するとともに、昭和63年に現在地に工場を移転した。
その後、近年の印刷物の受注単位増加や大型化に対応するため、圏央道によって首都圏と結ばれる阿見東部工業団地への進出を決め、9月29日に土地分譲契約を県と結んだ。
同工業団地は、上下水道や電気、ガスなどのインフラが既に整備されており、緑に囲まれた工場環境となることなども進出決定の理由という。
進出地は同工業団地の9号画地で、小川香料(株)の東側敷地の一角。取得価格は2億3838万円(1㎡あたり3万7300円)。
取得地には、大型機械を導入できる印刷工場を建設する。計画規模はS造2階建て延べ2668㎡。今後、今年12月にも着工し、来年8月の操業開始を目指す。
同社の業容は、資本金1400万円、売上高12億4100万円(平成16年7月期)、従業員80名(16年10月現在)。デジタル制作とオフセット印刷を柱に、印刷、製本、編集、デザイン、イベント企画などを手がけている。
県企業局が造成した阿見東部工業団地は、総面積64・7ha。そのうち工場用地は50・5haで、分譲面積は45・5ha。常磐自動車道桜土浦ICまで約10kmの位置で、将来は、圏央道の阿見東IC(仮)までは約2kmの至近距離となる。
企業局では、同工業団地の立地条件の良さや企業に対する県税の優遇制度、リース制度などをPRしながら、さらなる立地企業誘致を進めていく。
一覧へ戻る