業界記事

新分野進出ライブラリ(35)

2004-10-05

 ■新分野・新市場への取組又は先進的な取組等(以下「当該取組」という。)のテーマ
◇居住福祉の町づくり。
 ■当該取組の内容
◇基本的な考え方
 住宅を建築するということは、人の暮らしやすさを追及することであり、それがすべての社会につながると考えている。北国で暮らしていることがうれしく思えるような住環境を、全館暖房住宅をベースにして提案している。家づくりの目的はよりよい家族関係にあり、体も、こころも安らぐ住宅デザインと、居住福祉の町づくりをライフワークにしている。
◇活動内容~地域との接触~
 6年前から「名無しのごんべえ塾」という町づくりグループで、毎月1回の勉強会を続けている。そこで人の話を聞き、地元を知り、己を知り、八森町の将来を考える機会を設けている。
 ■企業概況(現在の活動状況・業務内容を簡潔に)
◇平成6年に家づくりで町おこしをめざす「八ツの森の住箱」を発足させ、平成14年協組として法人化。鈴木氏は専務理事に就任。鈴木氏が企画と監理を担当、施工面は地元の工務店6社が担っている。
 ■当該取組との出合い又はアイデア発案の契機
◇高校卒業後、デザイナーをめざして上京。生活デザインを学ぶ。そこの先生に「ここで学んだことをベースに故郷の八森町で、この町に暮らしているからこそできることだけをやり続けなさい」と帰郷するときに言われた。その言葉に勇気付けられながら、今まで八森町にこだわって仕事を続けてきた。
◇結婚2年目に建てた両親との完全同居型住宅。全館暖房そのものを知らなかったし、親離れ子離れの出来ていない同居生活は時限爆弾がセットされていたと言われる。それを反省に10年前に暮らし具合を体でわかる「体感住宅」をモデルとして建て、5年前に引っ越した。今も2棟分のローンを払う無駄なことを強いられている。この体験を施主やその家族に繰り返させたくないという思いが、今の活動のベースになっている。
 ■社長の役割と社内の実行体制
◇(株)BeWell鈴木悟・・・企画・監理
 地元の工務店6社・・・施工
 ■従業員教育、新規の人材確保等の方法
◇町づくりグループ「名無しのごんべえ塾」そして「八ツの森の住箱」を軸に、セミナーなどの研修会や海外研修を実施している。技術研修だけでなく、マネジメント概念を修得させることに注力している。
 特に海外研修はグローバルな視野に立って考え、そして八森町というローカルな地域にどう展開するかということを目的としている。
 平成7年アメリカ(ポートランド)研修:コストダウン
 平成8年オランダ、スウェーデン研修:バリアーフリーデザイン
 平成12年スコットランド研修
 平成13年カナダ・アメリカ研修
 ■事業化までに至る間で苦心した(苦心すると思われる)こと、及び成功の要因
◇帰郷して、しばらくの間地元の工務店に理解してもらえなかったこと。
◇学習グループ「北の住まいを考える会」などを発足したり、南雄三氏が主催するBBベストバランス研究会などに入ったりして、省エネルギー、バリアフリー、コストダウン、町づくり等の研究を続けたこと。
 ■相談・助言、情報収集等の相手先。外部組織と連携した場合は相手先との連携形態
◇秋田高専山本教授
 ベストバランス研究会南雄三氏
 ■当該取組の主たる顧客(活動領域)等
◇公営住宅
◇民間等
 ※能代市を中心にして秋田県北部をメインにして活動している。
 ■当該取組の差別化等のポイント
◇プランをまとめるまでの家族との話し合いを大切している。どう建てるかでなく、どう暮らすのかをじっくりと、一緒に考えることからはじめる。
◇北欧から学んだ高気密高断熱を基本に、地元でなければ出来ない外張断熱や床下蓄熱などの工夫を加え、今では国際的に見てもトップクラスの省エネルギーで高性能な全館暖房住宅を、普通の住宅と同じ価格で提供できる。
◇オール電化でもランニングコストは個別暖房の暮らしと変わらない。
◇研究開発したものをオープンにしている。だから工法を売り物にする必要がなく常に前進が出来ている。
 ■当該取組への投資額及び必要資金の調達法
 ■当該取組に係る事業のスタートから現在までの売上及び利益の推移
 ■当該取組の大きな成果と思われるもの
◇鈴木氏の目標でもある町づくりは、働く場から歩ける範囲の中で、それぞれの世代や家族がつながりを保ちながら暮らし続けられる街が手に取るように見渡せ、新しい建物も古い建物も同じようにリフォームされた美しい街並みをつくり、何十年も何百年も安定した普通の暮らしが出来るような町にすることだという。
 ■今後の課題と解決方針
◇身近の職場は役場だけで畑には若者の姿はない。統合され続ける学校。もと若夫婦だらけの団地は中年だらけになった。地元とは別世界の老人施設や赤字の町営温泉施設。価格破壊の大型店や、24時間営業のコンビニに押しつぶされる地元商店。こんなに美しい自然に恵まれた町で、普通の暮らしが出来なくなっていく現状を、何とかしなくては。これが課題である。
 住宅は全体の社会をつくる気持ちで造らなくてはならないのでないか。そういう使命感を持ってグローバルな視野で向上心を持って考え、八森町というローカルな地域でいろいろな工夫を仲間と展開することが基本方針である。
 ■公的助成・支援制度の活用状況(これら制度の改善要望などもあれば併せて記述)
◇特になし。
 ■その他の特記事項
◇特になし。

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