業界記事

新分野進出ライブラリ34/福祉関連/遊と理で商品づくり

2004-10-02

 ●新分野・新市場への取組又は先進的な取組等(以下「当該取組」という。)のテーマ
◇『福祉機器研究開発と販売』
◇従来、設計マニュアルが固定的であったL型手すりの問題点を詳細に研究し、手すり本来の姿を追求し、格子状の手すり『テスリックス』を開発し、生産販売を行っている。
◇介護福祉に実際に携わる方々との情報交換と、医師やその他の専門的な職業を持った人々との緻密な連携が、全国に先駆けた商品開発の原動力となっている。
  ●取組の内容
◇子会社の(株)松屋総合研究所では、様々な知的所有権を保有し、取得数は14件、申請中は30件以上(2002年11月現在)。特に成果を出している商品は次のとおり。
◇福祉の手すり『テスリックス』=金属製のL型手すりの問題点を解決し、プラスティック製および木製の格子状手すりを開発した。
◇車いすのリフト『ハートリフト』=空気で動くエレベータの開発からスタート。住宅の段差である土足と素足の床との段差解消(0・5m以下)と、1mを越える段差解消とは異なった駆動システムを採用するのが有効と気付き、先端的な特許を取得している。
 段差の低いエアー式は駆動装置に特長があり、他の追随を許さないシンプルな構造。支柱式は立体駐車装置からの転換技術。低価格で供給できる。段差が1・5mを越えると他の段差解消機よりコストパフォーマンスが極めて勝ってくる。
◇リハビリ用健康福祉機器『ユラリ』=加齢に伴う足腰の体力減退を予防するための手頃なリハビリ用健康福祉機器。シンプルな構造とメンテナンスフリーが在宅福祉機器の重要なポイント。体力の違いを意識せず利用できる。
 その他、脳の疲れ測定器『メピカ』、福祉リハビリ用楽器『アロトーン』、介助リハビリ用具『クルク』などがある。これらの商品は全てネットで紹介しており、メールでの問い合わせや注文も多数届いている。良い商品を開発し、インターネットを用いて販売を推進できれば、営業所を全国に展開する必要はない。
 ●アイデア発案の契機
◇建設業は、衣食住といわれる3大要素の中でも最も重要な分野を扱っている。15年ぐらい前に建設業の将来を見通したとき、高齢化社会の到来と人口減少の問題は避けて通れないと考えた。
 福祉に関する勉強会に参加するうちに、不幸にして障害者になられた方々の住宅改造には、手すりの問題が共通的に最も重要と分かった。壁中を手すりにしてしまえばどこでも掴めるし、どこで倒れても起きあがれるという、単純な発想が初期に生まれた。
 ●社長の役割と社内の実行体制
◇社長自ら、多くの情報を基にいくつかのプロトタイプの原案をラフスケッチする。社内には試作品の製作部隊があり、基本的にはどのようなものでも1~4週間でラフな試作品は出来る。試作品は直ちに検討委員会に回し、即日改良項目を決定し第二次試作に回す。
 ●従業員教育、新規の人材確保等の方法
◇試作開発部隊は経験の永い社員を配置。CADやCG化は新進気鋭のスッタフが果敢に行うが、最近はソフトが進歩し、使いやすくなったため、教育にあまり時間を要さなくなった。世の中にない初めてのものを造るときには、CADやCGはたいへん役に立つ。
 ●事業化までに苦心したこと及び成功の要因
◇売れるものを造ることが大前提であるが、その見極めが難しい。市場に新しいマーケットを造るような新商品の開発は困難を極める。『テスリックス』のように、国民に浸透しているL型手すりを否定するような商品は、認知と普及までに相当な年月がかかる。商品のPRが一番重要。
 ●相談・助言、情報収集等の相手先
◇福祉機器の開発は、地元医師会、医師会病院、看護婦、ケアマネージャー、ヘルパーの絶大なる支援を戴いている。特に定期的な勉強会は大変有効である。
 ●主たる顧客等
◇ターゲットは全人類である。将来を見越した建物が建てば問題ないが、住宅の隅々をバリアフリー化するまでには至っていない。ユニバーサルデザインの考え方をさらに取り入れて、啓蒙活動と共に『テスリックス』等の普及に努める。
 ●差別化等のポイント
◇差別化のポイントは特許戦略である。弊社の新商品のほとんどは特許を取得済み、もしくは申請中。さらに、取得特許の周辺の機器開発にも力を注ぎたい。
 ●投資額及び必要資金の調達法
◇研究初期は補助金の活用を念頭に置いているが、継続的な販売促進費や営業活動には、自己資金の注入も視野に入れた営業活動を計画する必要がある。
 ●事業のスタートから現在までの売上及び利益の推移
◇福祉機器の総売上は工事関係のものも含めて、全売上の数%程度。利益は今後の伸びに期待をしたい。
 ●大きな成果と思われるもの
◇最近の新築物件の全てに『テスリックス』が付けられたり、L型手すりから『テスリックス』に切り替えられていることを見ると、徐々に浸透していると実感できる。
 ●今後の課題と解決方針
◇弊社の理念である『遊と理』の精神にのっとり世界で初めての商品づくりに邁進したい。新商品の広告宣伝、販売におけるインターネットの普及を追い風としたい。

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