業界記事

年内に一般競争公告/変更内容等を公表/新がんセンター

2004-07-14

 県病院局がんセンター建設グループは、新がんセンターの変更設計を日本設計(東京都新宿区西新宿2-1-1電話03-3348-0315)へ委託して進めており、現段階での変更内容等を明らかにした。それによると、当初計画していた外来棟、病棟、中央診療棟の3棟を、コスト縮減及び全体工期を短縮するため外来棟、病棟、診療棟を1棟に集約するとともに、階数については当初の10階建てから7階建てへと縮小している。さらに、建物の形状についても従来の3角形から一般的な長方形へ変えた。現段階での概算延べ床面積はエネルギーセンターを含めて約3万1650㎡。工事は、建築、電気、空調、衛生の4分離により、いずれも一般競争入札で発注する。注目される公告時期は、4工事とも年内中に募集要項を発表する見通しで、17年3月からの着工を目指す。事業費は、当初予算に13億398万円を計上したほか、18年度までの債務負担として104億3184万円を設定、総額は117億3582万2000円となる。
 新がんセンターは、昨年9月に建築工事を一般競争入札(WTO対応)で執行した各社の応札額が、いずれも予定価格を上回り不調となった。これを受け、これまでの計画を一部修正してコストダウンを図るもの。
 大きな変更点は、病院棟の低層部分に外来棟及び中央診療棟を含めることとし、エネルギーセンターとの2棟に集約。これにより、供用スペースを減らすことができコストが縮減できる。また、全体工期の短縮も図られ、18年度末の完成が見込まれている。
 建築工事の入札方法は、不調になった15年度と同様にWTO対応(22億2000万円以上)の一般競争入札を予定。その時の入札参加形態は、代表者1者と構成員3者の組み合わせとする4者JVで、主な参加条件としては、代表者は過去10年間にRC造又はSRC造で、延べ床面積1万㎡以上かつ免震構造の新築工事経験があることを課し、総合評点は代表者が1250点以上、構成員は870点以上だった。また、契約締結後に施工方法の提案を受け付けるVE方式の試行対象にもなった。
 県立がんセンターは太田市高林西町に設置、既存施設の総延べ床面積は約1万6000㎡。築30年以上が経過し、設備機器の劣化が進んでいる。また、がん医療を取り巻く環境も変化しているなかで新時代に対応した高度専門医療を提供するため全面改築するもの。
 新センターは、既存敷地の南側に建てられ、すでに文化財調査はほぼ終了しているが、設計変更に伴って一部用地の発掘を秋口に行う。
 整備にあたっての基本理念は、<1>診療機能の充実<2>診療機能の継続<3>癒しの空間の確保<4>東毛地区の気候、風土との調和-の4項目を掲げ、「思いやる心でつなぐがんセンター」としている。
 なお、既存施設の跡地は駐車場として活用する方針。

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