業界記事

オムニバスタウン指定へ/公共交通ネットワーク

2004-07-13

 さいたま市がこのほど公表した、総合都市交通体系マスタープラン(SMARTプラン)に関連して政策企画部は、公共交通ネットワーク調査策定作業に着手している。ネットワーク調査では、路線バスの定時制・信頼性を向上するため、公共交通優先システム(PTPS)の導入、専用レーン整備など、さまざまな施策に補助が受けられる「オムニバスタウン事業」の指定に乗り出す方向で検討委員会と調整を図っているほか、軌道交通システムの導入基準を位置付ける。
 SMARTプランは、都心部の交通渋滞解消と、主要駅周辺での道路ネットワーク強化、広域幹線道路との連絡などを位置付け。必要に応じて新設道路のルートや、既存道路の拡幅などを検討。
 この中で、鉄道、バス、地下鉄などがスムースに乗り継げるようなシステム構築と、利用者の快適性を向上させるためこのほど、検討委員会を発足、公共交通ネットワーク策定に向け、多角的な検討に入った。
 公共交通利用のうち、特にバス利用者からは、「時間があてになにらない」「使いたい時間に走ってない」「バス停が遠い」など、不満の声が多いのが現状。環境問題・高齢化を考えると「バスは必要」としているものの、利用者の大幅な減少により将来、事業者の撤退という問題も現実味を帯びてくる。
 検討委員会では、「駅へのアクセス向上」、「東西方向の幹線交通としての役割」「日常生活の交通手段」に方向性を置き、事業展開を図っていく。
 主な施策では、定時制を確保するためのバスレーン設置や、バスに取り付けられた発信機からの信号を、バス路線沿いの路側に配置した光学式車両感知器が読み取り、進行方向の信号機の青時間を延長させるなどして、バスを優先的に走行させるPTPSの普及などを計画。現在、国道463号埼大通りで試行している。
 また、屋根付きシェルターなどバス停のグレードアップ、電工掲示板による運行情報などが考えられている。
 これらの施策は、国土交通省、警察庁が連携して支援するオムニバスタウン事業による補助事業が有効とされ、今後、検討委員会で同事業の導入可能性を探る。検討結果の最終判断は市長に委ねられ、方針が決定すれば、国への申請手続きに入る方針。
 オムニバスタウンは仙台市、盛岡市、浜松市などが指定されており、おおむね5か年計画で事業を推進。指定を受けると、バス停整備や主要幹線道路の改築・整備、超低床ノンステップバス導入に向けた道路環境整備などが対象になる。また、走行環境の改善関連として、PTPS、バス専用レーンなどの拡充を含む公共車両優先システムの検討などが補助メニューに挙げられている。
 検討委員会ではこのほか、軌道交通システム導入可能性も協議。
 さいたま新都心~大宮~埼玉スタジアム2002間を結ぶ軌道交通は、東西交通大宮ルートとして、12年1月の運輸政策審議会の答申を受けた路線。細部にわたる検討は行われないもようだが、周辺くまちづくり計画を参考にしながら、導入可能な人口規模などのシミュレーションを行う方針だ。

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