業界記事

ソフト充実でビジネスチャンス/問われる工務店団体等の取組み/新住宅ビジョン

2004-06-30

 国土交通省は25日、住宅産業やその周辺で動きが出てきた新たなビジネスの現状と課題などを整理した「住宅関連ニュービジネス推進ビジョン」を策定した。リバース・モーゲージやインスペクション(性能評価)、住宅ローン・アドバイジングなど、市場の変化をとらえて生まれた22の新ビジネスを4類型に分類して、各施策の方向性を示している。
 ビジョンでは、22の住宅関連ニュービジネスについて、消費者ニーズの動向から<1>個々のライフスタイル・価値観に対応した住まい方を実現するビジネス<2>)商品・サービスについて評価・納得できる取引を実現するビジネス<3>住宅のカスタマイズ化を実現するビジネス<4>将来のリスクを軽減できる住まい方を実現するビジネス--の4類型に分類し、それぞれについて、健全な発展のための課題と今後の方向性を示している。
 今後の新しい住宅関連ビジネスを例に挙げると、<1>では「リバース・モーゲージ」(高齢者が不動産のマイホームを担保に金融機関や自治体等から限度額範囲内で毎月お金を借りて生活費に充当する支援サービス)=専門的・中立的なカウンセリング体制の構築や中古住宅の流通円滑化への総合的な取組み。
 <2>では「インスペクション」(トラブルのない安全な中古住宅売買のための建物調査システム)=目視検査の正確な理解の普及や簡易機械検査技術の開発・普及支援、検査・評価情報へのアクセスの仕組み、性能評価機関等による簡易サービス。「防犯アダドバイジング」=住宅性能表示制度における防犯性能表示の追加、また助言や効果を説明できることに加えて将来的には警察や他の防犯ビジネス事業者等との情報共有。
 <3>では「住宅プロデュース」=竣工・引渡に至るまでの助言等や設計事務所等の選定基準等の情報開示。「リフォームコーディネイト」=個人情報保護への対応やリフォーム事業者の選定基準等の情報開示。「木造住宅製造支援」=工務店、林業業者等の連携に向けた検討や利用コストを下げる工夫や預託された建設資金の保全措置等。
 <4>では「モーゲージ・バンク」=「保証型」証券化支援事業の円滑な立ち上げや証券化支援事業における中古住宅の対象追加。「瑕疵保証等」=保証履行能力に関する情報開示、事業者倒産時等の対応。将来的には中古住宅の住宅設備等の保証に関する市場性の検討--。
 ビジョンでは住宅産業界の現状を「請負工事を基幹とし、多くの工務店らの小規模事業者が多数並存する構造」としている。住宅生産業界の中でプレハブ住宅業界は、大規模な工場や輸送体制、多量の販売量を確保するために住宅展示場等を設けて、相当の初期投資が必要となることから、新規参入は容易ではないと言える。
 しかし、戸建住宅については、プレハブ住宅以外にも様々な工法があり、かつ木造住宅部材のプレカット等の進展による品質の安定した部材の供給が可能となっている。資材調達、プレカット等を除けば大規模に集約して行う工程はそれほど多くはないことから「新規参入が難しい業界ではない」とまとめている。
 今後も「住宅業界では競争が激化する」とビジョンでは指摘している。群馬県内では、社団法人群馬県木造住宅産業協会(長沼志朗会長)が住宅金融公庫の住宅融資保険制度における住宅完成保証の認定取得に向けて取り組んでいる。これからは、工務店同士の連携などますます団体ぐるみでの「ソフト面でのサービス充実」が求められることになりそうだ。

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