業界記事

県が建設産業に関するアンケートを実施

2004-06-26

 県土木部監理課および(社)茨城県建設業協会は、建設産業の再生や新分野進出などについて、県内建設業者を対象に昨年度に行った「建設産業に関するアンケート調査」の結果を、このほど開催した建設業経営者研修会で報告した。調査結果をみると、建設業の今後の経営環境は「さらに厳しくなる」が80・7%を占め、厳しい見方が圧倒的に多い。今後の取り組みでは「技術力強化」が52・1%、「情報化によるコスト縮減や会社PR強化」が34・8%などとなっている。
 県内建設業の再編については「わからない」が43・3%、「進まない」が34・8%、「進む」が21・1%。
 新分野への進出については、「まったく考えていない」が55・8%で半数を占め、「今後進出を検討」が20・1%、「さらに積極的に取り組む」が12・8%となった。
 新分野進出で行政に最も期待する役割では「資金助成」が25・0%、「融資の充実」が18・4%、「説明会・HP等による情報提供」が11・2%となっている。
 アンケートは、建設需要が低迷する時代の建設産業の今後などをテーマに、県の役割などを模索するため意向調査を行ったもの。調査は昨年度の経営者研修会などで行い、1599社(回収率44・6%)から回答を得た。
 調査結果について県では、「建設業の今後の経営環境は、かなり厳しい見通しをしているものの、経営上の課題への対応では、規模の縮小や技術力の強化など建設業の維持・強化のための取り組みが中心で、建設業以外への進出意欲は弱い」と分析。
 「これは、回答企業が小規模事業者中心であることを反映していると思われるが、業界自身による県内建設産業の再編や新分野進出への積極的な対応は、今後の課題といえるかもしれない」と指摘した。
 今後の対応については「建設需要は今後も減少傾向が続くと見込んでおり、県内建設産業の再編に係る県の役割を模索していく」とし、「国や先進県では、建設産業再生に関する基本的な指針を策定しており、同様のガイドラインを策定することや、新分野進出の事例紹介などの全庁的な支援体制を確立する」ことなどを想定している。
 県内業者アンケート調査の結果と、同様の設問で(財)建設経済研究所が平成14年4月から6月まで全国規模で行った実態調査の結果は次のとおり。
【建設業に係る経営環境の今後について】
◆県内
 <1>さらに厳しくなる=80・7%<2>現在の状況が続く=18・1%<3>次第に好転する=0・8%。
◆全国
 <1>さらに厳しくなる=93・4%<2>現在の状況が続く=6・6%<3>次第に好転する=0・0%。
【経営上の課題に対応するために今後実施を予定している取り組み】
◆県内
 <1>技術力強化=52・1%<2>情報化によるコスト縮減、会社PRの強化=34・8%<3>賃金抑制=26・6%。
◆全国
 <1>技術力強化=22・0%<2>新分野への進出=20・7%<3>雇用削減=18・5%。
【県内建設業の再編について】
◆県内
 <1>わからない=43・3%<2>進まない=34・8%<3>進む=21・1%。
◆全国
 <1>進まない=44・3%<2>進む=28・3%<3>わからない=27・4%。
【これまでの新分野への進出状況】
◆県内
 <1>進出していない=67・9%<2>廃棄物・環境分野=10・6%<3>住宅分野=6・5%。
◆全国
 <1>進出していない=35・9%<2>住宅分野=21・4%<3>環境分野=16・8%。
【今後の新分野への進出】
◆県内
 <1>まったく考えていない=55・8%<2>今後進出を検討=20・1%<3>さらに積極的に取り組む=12・8%。
◆全国
 <1>さらに積極的に取り組む=32・1%<2>今後進出を検討=27・4%<3>まったく考えていない=24・5%。
【新分野進出で行政に最も期待する役割】
◆県内
 <1>資金助成=25・0%<2>融資の充実=18・4%<3>説明会・HP等による情報提供=11・2%。
【主な意見】
◆建設産業の振興・再生について
 ・建設業の規模を縮小させるのであれば、それなりの説明会や別な分野の専門的な講習会を開いてほしい。
 ・協業化等の相談窓口がほしい。
 ・研修会や融資制度の充実を。
 ・雇用削減を考えているが、解雇される身になるとどうしても踏み切れない。再就職の斡旋などをしてくれるとありがたい。
 ・合併や新分野進出をもっとやっていかないと衰退し倒産するのみなので、公共工事のみに依存していてはだめ。
 ・鉄骨建築において、若手人材不足、高年齢化を打開するために、若者へのPR、育成、企業への若い人材の派遣、斡旋など助力を願いたい。
◆新分野進出について
 ・どのような新分野があり、どのような設備が必要かなど情報がほしい。
 ・多くの事例の紹介と今後の動向を聞きたい。
 ・関連の深い分野に進みやすいように、どのような事業が可能か、どのような力が足りないとかのアドバイスがほしい。
 ・ベンチャープラザ的な組織の充実と活用策をPRする。
 ・現在の体力では新分野進出は大変。情報と金銭的なサポートを。
 ・新分野進出のための資金調達等で、本業まで影響するのではと不安がある。
 ・福島県では、業界が主導して他業種へ移行した。業界と情報交換し、リードしてほしい。

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