業界記事

舗装耐久性低下抑える/「クラックシール工法」普及へ

2004-06-25

 県土木部は、少ない予算で舗装を延命させるため、「クラックシール工法」の普及を進めている。この工法は、線状のひび割れに、加熱したアスファルト系のシール材を充填するもの。工法の普及促進のため、土木事務所の職員や舗装補修業者を対象とする研修会を、5月24日に県南地区(つくば市西通り)で、6月22日には県北地区(那珂町の国道118号)で実施した。
 県道路維持課によると、県が進めているクラックシール工法は、ひびの中を十分に清掃し、ひび割れが湿っている場合にはバーナーなどによって加熱乾燥させる。
 続いて、加熱溶解したアスファルトシール剤を、はみ出さないように、やかんや専用の機械によってひびに注入。余った部分をケレンによって取り除き、付着防止用の石粉や砂を撒き、シール剤の硬化を確認できれば交通を開放する。
 同工法の効果は、現場の条件によって異なるが、おおむね1・2倍から1・5倍の延命が可能になるという。
 一般に舗装の寿命は、交通量や地盤状況によるが約10年間といわれており、適切な時期に適切な維持修繕を行わないと、舗装の打ち換えなどの補修量が増大する。特に梅雨の時期は路面のクラックから路盤以下へ水が浸入してポットボールなどが発生し、苦情の原因となっている。
 そのため、舗装劣化の初期段階にクラックシール工法を実施することで、路面下への水の浸入を防ぎ、舗装の耐久性の低下を抑えることができる。
 現在、県が管理する道路は約4190km。昭和40年代に飛躍的に舗装化が進み、舗装は建設から維持管理に重点が移っている。また、交通量の増加や車両の大型化によって舗装の破損が急速に進んでおり、補修の延長は年々増大している。
 その一方で、県の財政難などによって道路維持に関する予算は減少しており、道路維持課では、限られた予算で舗装を延命できる同工法の普及を今後も進めていきたい、としている。

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