業界記事

新庁舎建設早期着工へ/延べ3万㎡以内基準に/基本構想案概要を公表-その1-

2004-06-17

 つくば市の新庁舎建設について、基本構想案が明らかになった。昨年7月に庁舎建設審議会(会長・大村謙二郎筑波大学社会工学系教授)を発足して以降、庁舎のあり方や建設場所などについて協議を進めていたが、5月20日に基本構想案が市長に最終答申されたため。今後、実際の建設手法についても基本構想のまとめと併せ、PFI事業の導入などを検討する方針。建設場所の適地については、葛城中部地区、続いて竹園地区が適格性を有するとされた。建物規模は葛城地区に建てる場合は中層7階建て、竹園地区に建てる場合は高層16階建てと算出。延べ床面積は3万㎡以内が基準となりそう。最終答申では、着工時期について、時期は明確にしていないが、早期着工をめざすとしている。
● 新庁舎建設指針
【新庁舎位置のあり方】
 新庁舎の位置については、行政業務の効率化や市民の利便性はもとより、新生つくばが目指す将来像の実現に寄与する「まちづくりの拠点」としての役割を期待し、つくば市のさらなる発展の基盤となる位置であることが求められる。以上から新庁舎位置のあり方として、次の6つの要素が考えられる。
 <1>つくば市の上位計画との整合性
 市庁舎という施設の性格上、つくば市の目標とする将来像の実現に寄与するため、つくば市の各上位計画と整合する位置が望ましい。
 <2>中心の位置、都市の中心性
 都市の中心性は市庁舎の利便性や公平性などに大きく係るものであることから新庁舎の位置については、つくば市の将来を展望した都市構造上の中心的位置が望ましい。
 <3>利便性
 来庁者にとっての交通利便性はもとより、将来的な行政サービスの形態、市民ニーズ、行政業務の効率化などを考慮して総合的に利便性の高い位置が望ましい。
 <4>まちづくり
 都市基盤の整備はもとより庁舎周辺の土地利用及び市街地形成を誘導する、まちづくりの拠点としてふさわしい位置に立地することが望ましい。
 <5>計画の実現性と経済性
 早急に行政運営のスリム化・効率化を図るため、早い時期に建設することが可能な場所であると同時に、コストパフォーマンスの高い事業を進めることが可能な場所であることが望ましい。
 <6>広域都市への対応
 つくば市の担う広域的役割を踏まえ、今後さらに周辺市町村との連携を強化し、広域都市の形成にふさわしい位置が望ましい。
【候補地の選定】
 候補地の選定にあたっては、中心市街地又は新市街地に位置すること、土地利用構想上「都市化ゾーン」「広域活性化拠点」として位置付けられていることを条件に、次の地区を新庁舎建設候補地として検討する。
 <1>竹園地区
 つくば市の中心市街地である筑波研究学園都市の中心地区に位置し、現在の条例によって定められている市庁舎の位置である。
[土地利用構想による位置付け]
「広域活性化拠点」「研究学園地区」として次のように位置付けられている。
 ・既存の都市機能の充実と、施設立地の遅れている街区への整備・誘導。
 ・つくばエクスプレス(TX)の起点となる新駅が整備されることにより、交通拠点性力塙まるため、より高度な都市機能とともに、広域的な圏域を対象とする商業・業務・行政機能及び国際交流機能の充実。
[竹園地区の概要]
 筑波研究学園都市の中心地区に位置し、土浦学園線、学園東大通り等の幹線道路に隣接している。現在の公共交通網の拠点であるつくばセンター、平成17年秋に開業予定である「TXつくば駅」から約500mの距離に位置している。敷地面積は約2・9、現在は暫定駐車場として利用されており、都市基盤整備公団が所有している。
[用途地域]
 商業地域(指定容積率400%、建ぺい率80%)、駐車場整備地区
[周辺状況]
 商業、業務、住居系用途からなる複合市街地を形成し、公共公益施設(大清水公園、つくばカピオ、中央警察署、郵便局等)が敷地周辺に集積している。敷地東側で幅員16m、西側で幅員12mの道路に接し、敷地の南北には歩行者専用道路が整備されている。
 <2>葛城地区(葛城南部・葛城中部・葛城北部)
 TX沿線開発として市街地整備が計画されている新市街地である。現在、土地区画整理事業による都市基盤整備が進められており、土地利用計画においては業務系用途として大規模な誘致施設用地を有している。現状では特定の敷地を想定できないため、事業計画において早期整備予定の幹線道路に隣接する大規模な用地を新庁舎の立地する可能性力塙い場所とし、葛城南部エリア、葛城中部エリア、葛城北部エリアの3地区を候補地として検討する。
[土地利用構想による位置付け]
「広域活性化拠点」「葛城地区」として次のように位置付けられている。
 ・新生つくばのさらなる発展に向けた国際交流機能・新産業の創出など、新しい需要に対応する広域拠点として、研究学園中心地区を補完する高次な都市機能の整備・誘導。
 ・職住の近接並びに田園的環境との共生という、新しい田園都市型のライフスタイルを提供する場として整備・誘導を図り、市内外からの住み替え需要に対応。
[葛城地区概要]
 土地区画整理事業期間は平成12~31年度(清算期間含む)を予定している。総面積484・7、計画人口2万5000人、地区内に平成17年秋に開業予定の「TX研究学園駅」を有し、周辺を自然環境で囲まれる一方、研究学園地区、西部工業団地などの既成市街地にも近接している。
 葛城南部エリア
 葛城地区の南部に位置し、地区内を南北に走る境松西平塚線に近接する。研究学園駅南側約500mの範囲に位置する誘致施設用地。
 葛城中部エリア
 葛城地区の中部に位置し、地区内を南北に走る境松西平塚線、地区内を東西に走り土浦学園線に接続する新都市中央通り線に近接する。研究学園駅北側約500mの範囲に位置する誘致施設用地等。
 葛城北部エリア
 葛城地区の北部に位置し、地区内を南北に走る境松西平塚線、国道408号線(学園西大通り)に近接する。研究学園駅から北方約1kmの距離に位置する誘致施設用地。
【立地についての選択肢の提示】
 当審議会では、まず新庁舎像等をもとに新庁舎の立地場所として中心市街地、新市街地、単独立地の3つのケースについて比較検討を行った。まとめとして、竹園地区と葛城地区に絞り、さらに葛城地区を南部・中部・北部に分けて新庁舎位置について慎重に審議を行うことで、つくば市の新庁舎のふさわしい位置について、以下のとおり議論を集約した。
 <1>葛城中部エリア
 葛城中部エリアは、研究学園駅を中心に商業・業務・住宅地区が計画的に配置され、良好な市街地が形成されると考えられる。よって広域活性化拠点として一体的整備の可能性と都市の発展性を考えると、中部エリアが葛城3地区の中でも相対的に優れている。
 将来のつくば市のまちづくりを考えると、葛城地区は竹園地区とともに広域活性化拠点として一体的な役割を担うことになり、TX開通により生活と仕事に関わる都市機能が集積した複合市街地の形成を促進する必要がある。これをより早く具現化するため、葛城中部エリアに新庁舎を位置づけることは、まちづくりを先導する役割を担う点からもふさわしい。
 <2>竹園地区
 竹園地区については、条例上の位置でもあり、現時点でも都市機能が集積されているため、研究学園地区の中心地区として利便性の高い場所として位置づけられている。
 しかし、都市発展に伴う交通混雑、立体駐車場の待ち行列等近隣地区に与える影響と敷地の高度利用に伴う建設コスト増が課題である。ただし、現時点での利便性と早期の建設を考慮するならば、新庁舎の位置としてふさわしい。
 <3>葛城南部エリア
 葛城南部エリアについては、業務系施設を中心に新市街地が形成されると考えられ、交通体系への対応が期待できるので、新庁舎の位置としてふさわしいものがある。
 <4>葛城北部エリア
 葛城北部エリアについては、総合的にみて他の候補地より劣る。
 以上、総合的に判断すると、葛城中部地区、続いて竹園地区が現時点での新庁舎の候補地として、適格性を有するとの整理結果を得た。
※その2へつづく

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