業界記事

総額64億余で今年度着工/本体工事は12月議会案件/あけぼの福祉センター再整備

2004-04-24

 山梨県は、韮崎市旭町地内の県立あけぼの医療福祉センターの再整備計画で、3か年の継続事業として今年度から施設整備工事に着手する。既存施設の老朽化に伴う新たな利用者ニーズへの対応、機能の充実を図るため、RC造1階(一部2階)建て、延床面積約1万3、625㎡の規模で新たな施設に改築整備するもの。7月頃には敷地造成等の準備工事を入札、本体工事については年明け1月頃の着工を視野に入札準備を進める見通し。同施設整備に係る建設事業費には今年度から3か年の継続費設定により総額64億5、400万円を見込む。
 韮崎市旭町上条南割地内にある同医療福祉センター(全体・約1万2、763㎡)は、本県の障害児(者)の医療・福祉の中核施設としての役割を担ってきたが、築後30年余が経過、障害者を取り巻く環境が変化する中、施設の老朽化等により新たな利用者のニーズに対応できなくなってきたことから、施設の機能等の見直し、充実を図り再整備を行うことになったもの。昨年度には佐藤総合計画・山梨建築設計監理事業協組JVに委託し、施設の実施設計を完了している。
 再整備の内容は、現施設のある社会福祉村の隣接地にあるあけぼの養護学校東側の未利用地約7万7、000㎡に場所を移し、新たな施設を建設。整形外科、小児科、内科、泌尿器科、歯科、リハビリテーション科、皮膚科などの診療科や、入所、通所等の施設を備える。建物は4つの棟で構成。医療・管理棟(2階建て、5、866・99㎡)を中央部に据え、西側に重症心障害児施設棟(2、423・92㎡)、肢体不自由児施設棟(1、826・60㎡)、東側に肢体不自由者更生施設棟(3、002・29㎡)をそれぞれ配置し、付属施設を含めた総延べ床面積は1万3、625・37㎡となる。
 施設整備にあたっては、傾斜している建設地の計上を考慮し、敷地の高低差を利用して2階建てと、平家建ての建物を水平につなぐことで、スムーズな動線を確保。施設内も段差をなくしフラット化、2階建ての医療・管理棟部分にはエレベータ(1基)も設置し施設内をバリアフリーに移動できるようにする。居室部分は医療面での安全とプライバシー確保の両面を考慮し、4床室を中心に2床室、個室で構成。4床室についても独立した空間を確保するなど個室化を図り、就寝、食事、活動などのスペースを分ける。また、環境にやさしい建物とするため自然エネルギー等を活用。具体的には、太陽熱をトップライトであつめ、太陽電池による発電エネルギーを使った送風ファンで循環させるパッシブソーラーの導入や、地下に設けるチューブを通し地熱を利用するクールアンドヒートチューブによる地下熱利用を図るほか、室内の温度変化や結露を抑えるため外断熱工法も採用する。内装には、ぬくもり感や衝撃吸収などを考慮し、積極的に木材を使用する。
 このほか、屋外には敷地内に既存するアカマツを出来る限り残すとともに、植栽等を施すほか、遊歩道や、子供たちの遊べるスペース、観覧席などを備えた広場なども整備する計画となっている。
 今後の事業のスケジュールとして今年度は、7月頃に用地造成、浄化槽設置、排水管切回し等の準備工事に着手。施設の本体工事については来年1月頃の着工を見込んでいることから、12月議会での請負案件上程をメドに入札準備が進められる模様。また、来年度には秋口にも外構工事に着手、18年度には舗装・植栽工、備品設置等を行ない、同年9月頃の完成を目指す。

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