業界記事

荒川太郎右衛門地区の自然再生へ全体構想を公表/上池掘削や池の連結等

2004-04-08

 国土交通省荒川上流河川事務所は、荒川太郎右衛門地区自然再生協議会(会長・浅枝隆埼玉大学大学院教授)が作成した「自然再生全体構想」をこのほど公表した。このうち、自然再生目標を達成するための施策として、上池の掘削をはじめ、池の連結、ワンドの造成など、様々なメニューが示されている。
 今後は、同構想に基づく「自然再生事業実施計画」を今年度作成し、17年以降から事業着手する予定。
 主な検討事業のメニューは次のとおり。
【上池掘削】上池において、掘削を行う。掘削の範囲・深さについては、モニタリングを行いながら決定し、段階的に実施していく。
【高水時の本川からの導水】上池に水を供給するため、荒川本川と上池の本川接続部を掘削し、高水時に本川から旧流路への流入頻度を高める。
【池の連結】上池および下池に中池から水を供給し、生物が往来できるように上池-中池間、中池-下池間の横堤部分などをボックスカルバートなどで連結する。ただし、池の連結には、生態系への影響や中池の水位の低下などが懸念されるため、今後さらに実施の有無も含めた検討を行う。
【市野川の導水検討(湿地を使った浄化検討)】旧流路の水確保のため、市野川から導水を今後の検討対象とし、必要性の有無も含めた検討を行う。また湿地の新たな創出の観点から、太郎右衛門橋上流部で湿地を使った市野川の浄化や当該地を湿地化するといった検討も行う。
【ワンド・エコトーン】開放水面を拡大し、ヒシやメダカなどの水性動植物の生育・生息環境を再生するため、旧流路とつながるワンドを造成する。上池では、現状の公有地に水鳥が水辺を利用でき、湿生植物が生育する場を再生するため、水際を緩傾斜で掘削してエコトーン化する。また旧モトクロス場跡地も国有化し、ワンドまたは池として湿地化の検討を行う。中池のワンドでは、水鳥の休息・生息の場となる中ノ島、下池のワンドでは、ワンド周辺にハンノキ発芽適地を確保するための水路網などの整備を行う。
【モニタリング(順応的実施)】自然再生事業を進める上で、常に科学的知見に基づき物理環境や生物環境についてモニタリングを行い、その結果の評価を踏まえ、維持管理や整備を段階的に進める。場合によっては、事業手法等の変更等も検討する。
【治水面での施策】調節池計画との整合、整備により生じた土砂の有効活用などを実施していく。
 なお、全体構想(約70頁)は、同事務所のホームページで公開するとともに、希望者には無料で配布する。

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