業界記事

鮎川T線整備促進へ/都市計画区域マスタープランその1

2004-03-20

 県は、日立都市計画(日立市・常陸太田市・十王町)の区域マスタープラン案(都市計画区域の整備、開発及び保全の方針)をまとめた。案では、都市づくりの基本理念として<1>日立及び常陸太田地区は、拠点都市地域として都市機能及び業務機能の増進を図る<2>臨海部では、研究開発機能や商業・業務機能などの集積を一層高める<3>内陸部の常陸太田地区では、恵まれた自然環境および歴史的資源を生かしながら商業集積の促進などを図る-などと設定。また、現在整備中又はおおむね10年以内に整備に着手することを予定する主要な施設(都市計画施設)として、3・2・10留水木線(国道245号)、3・3・12下土木内石名坂線(国道6号)、3・3・46鮎川停車場線などを挙げている。
 日立都市計画区域マスタープラン案の概要は次のとおり。
●都市計画の目標
【都市計画区域の名称及び範囲】
◆名称…日立都市計画区域
◆範囲…日立市、常陸太田市、十王町の各一部(地先公有水面を含む)
【都市づくりの基本理念】
 今後、本区域を含む県央・県北地域では、日立市や水戸市、ひたちなか市を中心とした水戸地方拠点都市地域において、地域交通網や国際流通港湾・常陸那珂港の整備効果を生かして、商業・業務などの都市機能や産業の集積をさらに進め、当地域の均衡ある発展を先導していくことが期待されている。
 このような状況を踏まえて、本区域では、次のとおり都市づくりを進める。
◆日立及び常陸太田地区は拠点都市地域として、自然環境を生かした居住環境の向上や、商業、教育、文化等の集積を生かした都市機能及び業務機能の増進を図って、北関東の中核都市を目指す。
◆臨海部では、日立市を中心に、研究開発機能や商業・業務機能などの集積を一層高めるとともに、道路、公園、下水道などの整備による居住環境の向上や、中心市街地の再整備を図り、豊かな自然環境と調和した活力のある都市を目指す。
 また、電機機械産業が集積している利点を生かして、規制の特例を導入する構造改革特区(つくば・東海・日立知的特区)を設け、当該特区のつくば・東海地区における研究成果の実用化、研究機器等の開発・製造などによる新事業創出拠点の形成を図る。
◆内陸部の常陸太田地区では、ひたちなか地区開発の波及効果や、恵まれた自然環境及び歴史的資源を生かしながら、商業集積の促進などを図り、魅力と個性にあふれた都市を目指す。
【地域ごとの市街地像】
◆日立市街地地域
 本地域の中心市街地である日立駅周辺、常陸多賀駅周辺等においては、今後とも市街地の再整備と高度利用により、都市機能の集積を高めていく。
 本地域には、駅周辺に大規模工場が立地していることから、産業機能の高度化とあわせて、周辺住宅地と調和した良好な市街地環境の形成を図る。古く形成された住宅地は、居住環境における一層の安全性や快適性の確保に努める。
◆常陸太田市街地地域
 本地域は、県北地域の商業の中心地として栄え、鯨ケ丘と呼ばれる台地に問屋を中心とした商店街が形成されてきた。
 町屋や蔵など歴史的建物が残る鯨ケ丘の中心市街地では、歴史的な街並みを生かした居住環境の向上や商店街の活性化を進める。また、本地域の玄関口となるJR常陸太田駅周辺及び日立電鉄常北太田駅周辺や、新たな顔となる市役所周辺では、交通利便性を生かした商業・業務機能の集積を図る。
 本地域では、新たな住宅地として佐竹南台、真弓ケ丘等の住宅団地が整備されており、良好な居住環境を有する住宅地として適切な土地利用の規制誘導を図る。
 本地域では、常陸太田工業団地などの整備が進められており、今後とも企業誘致を進め、工業地としての土地利用を確立していく。
 また、水戸徳川家の歴代の墓所である瑞竜山や、徳川光圀の隠居所であった西山荘などの歴史的な資源や、豊かな自然環境を生かした観光の拠点づくりやネットワークづくりを進めていく。
◆十王市街地地域
 本地域は、日立市街地地域と連担して市街地が形成されており、近年は川尻駅前土地区画整理事業の実施により、駅前での商業機能の集積やその周辺での良好な住宅地の形成が進められている。今後とも、川尻駅周辺を地域の生活拠点として育成していくため、商業・業務施設の適切な立地誘導を図る。
 本地域では、伊師工業団地が整備されており、今後とも企業誘致を進め、工業地としての土地利用を確立していく。
 市街地の周辺には、十王ダム湖畔の緑地や伊師浜海岸など、山と海の豊かな自然があり、自然環境を保全しつつ交流拠点としての活用を進めていく。
◆工業系市街地地域
 本地域は、日立市街地地域での大規模工場のほか、常陸太田工業団地、伊師工業団地など計画的な工業地域が整備されている。今後とも、本県の産業拠点となる地域として良好な生産環境の維持と産業機能の集積の強化に努める。
 また、市街地内の大規模工場の周辺の工業地では、居住環境との調和を図りつつ、良好な生産環境の維持・向上を図る。
●区域区分の決定の有無及び区域区分を定める際の方針
【区域区分の決定の有無】
 本都市計画に区域区分を定める。
 本区域は、首都圏整備法に基づく都市開発区域にあって、昭和46年に区域区分を定め、本区域における強い市街化圧力等を適切に制御し、計画的な土地利用を進めてきたところである。
 本区域は、今後とも人口及び産業は拡大する見通しであり、市街地の拡大の可能性があることなどから、本区域における都市計画の目標を実現するためには、引き続き区域区分を定めることにより市街化圧力を適切に制御し、計画的な市街地整備を図りながら市街地の集積を高めることが必要である。
 また、区域区分を定めることによって、本区域の市街地外における農地や緑地などを積極的に保全し、自然的環境と調和した潤いのある都市づくりを進めることが必要である。
【区域区分の方針】
◆市街化区域のおおむねの規模及び現在市街化している区域との関係
 本区域における人口、産業の見通しに基づき、かつ市街化の現況及び動向を勘案し、平成12年時点で市街化している区域及び当該区域に隣接しおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域を市街化区域とすることとし、市街化区域のおおむねの規模を次のとおり想定する。
 平成22年の市街化区域面積5619ha
●主要な都市計画の決定の方針
【土地利用に関する主要な都市計画の決定の方針】
◆主要用途の配置の方針
 <1>商業・業務地…日立市街地地域の日立駅や常陸多賀駅、大甕駅、小木津駅、久慈浜駅の各駅周辺や、川尻漁港と河原子漁港の周辺、国道6号と245号の沿道、常陸太田市街地地域の常陸太田駅周辺や国道293号と349号の沿道、十王市街地地域の川尻駅周辺等に商業・業務地を配置する。
 このうち、日立駅周辺の商業・業務地は、旧来より県北地域における商業・業務の中心として栄えてきたが、近年、にぎわいと活力を失いつつあるため、駅前広場や駐車場などの都市施設整備や都市機能の更新等を行うことによって、広域を対象とした商業・業務機能のほか、行政、文化、娯楽などの高次都市機能が集積する都市拠点の形成を図る。
 また、常陸多賀駅周辺は、日立駅周辺の商業・業務機能を補完する商業・業務地として計画的な整備を進める。
 常陸太田市街地地域の国道293号や349号の沿道では、幹線道路に面した利便性を生かし、商業・業務機能の集積を図る。
 その他の商業・業務地においては、それぞれの地域の特性を生かしつつ、地域を対象とした商業・業務機能の整備を図る。
 <2>工業地…計画的な整備を図る工業地として、常磐自動車道日立北インターチェンジの周辺や常陸太田工業団地、伊師工業団地等の他、日立市街地地域内の大規模工場地等を配置する。
 このうち、日立市街地地域内の大規模工場地は、電気機械産業などの本県を代表する産業拠点を形成していることから、引き続き生産機能や研究開発機能の整備・充実を図る。
 また、常陸太田工業団地や伊師工業団地等においては、団地の造成は完了しているものの一部にまだ土地利用がされていないところがあるため、今後とも企業誘致に努める。
 その他、大規模工場地の周辺に既存の工場等による工業地を配置する。
 <3>流通業務地…日立港周辺に流通業務地を配置する。同流通業務地は、国際貿易港である日立港を中心として、常磐自動車道など交通アクセスの良さを生かし、北関東地域の物流拠点として機能の整備・充実を図る。
 <4>住宅地…台原団地や金沢団地、グリーンタウン上合団地、佐竹南台団地など市街地開発事業や大規模な開発行為によって計画的に整備された住宅地においては、今後とも良好な居住環境の維持に努める。
 また、日立市の川尻観音前地区や常陸太田市の滝坂地区などにおいては、今後とも土地区画整理事業を進めることによって計画的な住宅地としての整備を促進する。
 その他、土地区画整理事業等によって整備された地区以外の住宅地は、道路・公園等の都市施設の整備を図るなど住宅地としての良好な環境の形成に努める。
●その2へ続く

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