業界記事

東毛産業技術センターが完成/開発、研究分野を特化

2004-01-16

 県が15億円余りの工事費を投じて、中小企業の技術支援拠点として整備を進めてきた「県立東毛産業技術センター」が完成し、待望の開所式が12月18日に執り行われた。
小寺弘之知事をはじめ、秋山一男県議会副議長、中川威雄産業技術センター評議会議長、荻原栄一東毛産業技術センター利用促進協議会長など、多数の来賓者及び関係者が臨席し、新施設の完成を祝った。
開所式は、まずエントランスホールにおいてくす玉の開披から行われ、出席者からは大きな拍手と完成が沸き上がった。
この後、製品実験室を会場にいよいよ記念式典が幕を上げた。
冒頭、小寺知事が式辞に立ち、「このセンターが中心となり、特に東毛地域の工業振興を支えている各企業と連携をとって群馬県の強い経済力になることを期待しています。東毛地域は、古くは織物にはじまり、戦前の航空機産業、そして戦後の自動車、電機産業に象徴されるように、県内はもとより日本をリードしてきた産業地帯であります。こうして連綿として受け継がれてきた技術と地域の気性に富む企業人のチャレンジ精神がこの地域の工業力を支えています。しかしながら、地域経済と世界経済が密接に結びついている今日、中小企業が国際競争に勝っていくことは大変なことであります。県では1社1技術という制度を設け、優れた技術力を有する企業をしっかりと支援し、育てていくことが大事であると考えています。この東毛産業技術センターは、機械金属工業の一大集結地である東毛地域に、機械、材料、電気、電子分野のスペシャルセンターとして整備しました。また、隣接してあります群馬産業高度化センターに加えて、東毛産業技術センターがオープンすることで研究開発から、設計、試作、試験等に至る一連の支援基盤が整備されたことになります。このセンターが中小企業の皆様に存分に活用され、機能を充分発揮できますようお願いします」と、有意義な施設活用に期待した。
続いて、福田正己所長が施設概要を説明。これまでの経緯について「12年度に整備検討委員会を設け施設内容を検討し、13年度から設計に着手、14年10月に本体工事に着工、今年9月末に竣工になった」と報告。また、施設規模や主な研究室の利用用途等についても説明した。
前橋市の群馬産業技術センターとの役割分担についてはデパートに例え、「群馬産業技術センターは、技術の総合百貨店であり技術全般を扱い、東毛産業センターは対象分野を特化したスペシャル専門店」と分類した。
次に来賓祝辞に移り、秋山副議長が「地域の皆様が熱望していたセンターが完成したことは誠に喜ばしいことです。さきほど、所長さんの説明にありましたが、このセンターは中小企業の皆様のための支援施設であり、多くの方から利用してもらわなければ困ります。どうか、産学官連携等も進めながら新たな技術開発や研究を進めてもらいたい」と訴えた。
また、地元産業界を代表して同センター利用促進協議会の荻原会長は、「経済大国となった日本の根底は、ものづくりだと思います。中国への工場移転が進む中で、東毛産業技術センターのオープンは、中小企業にとって救いの神ではないでしょうか。我々、利用促進協議会としてはこのような素晴らしい施設が、皆様から愛され、利用される施設にしていきたい」との抱負を述べた。
さらに、群馬産業技術センター及び東毛産業技術センター、両施設の整備計画に深く係わった東京大学の中川名誉教授が紹介された。
中川名誉教授は、「生産拠点が中国へ移ろうとしているなかで、日本のものづくりを発展させるためには、高度な技術を駆使して発展途上国が造れないようなものをつくっていくしかない。特に、中小企業はより一層技術を磨いてハイレベルな技術を培っていかなければならない。そのためにも、この施設を上手く利用してもらいたい」とのメッセージを贈り、式典は閉会した。

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