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　長野県建設業協会女性部会（平澤里枝部会長）は、建設業で働く女性のための基礎知識セミナーを松本市内で17日に開催した。当日は女性42人と経営者８人が８テーブルに分かれての意見交換のほか、働く女性が知っておくべき制度などについての講義も行われた。会の冒頭で平澤部会長は「会社において自分の価値を高めることが必要。今回のセミナーはそのために開催した。長野県は元気な女性が多い。女性が働いていくうえでの課題を今日の勉強会で出していきたい」とあいさつした。
　講師はイーキュアのキャリアコンサルタント、福盛二郎氏。福盛氏は「職業能力において性差は個人差ほどの差はない」と述べ、育児を抱える忙しい女性が働くためには「職場のサポートや家族の役割分担が大事」と強調した。また女性が働くうえで、妊娠・出産・育児期における現行の制度を説明。女性が活躍できる教育・制度・風土を構築したうえで「職域を広げる」「役割を正しく渡す」など、労働者も組織も変革が必要との考えを示した。
　グループワークのテーマは「女性の活躍でより良い組織を作るには」。各グループで、現場における課題や上司への不満、出産・育児期における勤務形態などについて意見交換し、問題点を浮き彫りにした。
　グループごとに、組織に求めること、女性ができることについて「仕事をシェア」「一人で仕事を抱え込まない」「個人面談の時間がほしい」「模造紙に書き込み、他グループとも共有。すぐにでも行動できることについて情報共有した。
　女性部会を担当する協会の清澤由幸副会長は総評で「それぞれのグループから多くの意見が出た。今後も経営者も含めた会を開き、県内企業が働く人に思いやりのある企業になれるようにしていきたい」と話した。