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信濃美術館整備委が初会合、設計者を6月下旬決定、工事発注は18年度に

2017-02-22

 信濃美術館整備委員会(委員長:竹内順一東京藝術大学名誉教授)の初会合が20日に開催された。美術館整備基本構想の内容や設計者選定方法、今後のスケジュールなどについて確認した。設計者は今月下旬にプロポーザル方式で公告。三次の審査を経て、6月下旬に設計者を決定する方針。工事発注は2018年度を予定している。
 会合では、委員会の下部組織として美術運営専門委員会と地域連携専門委員会を設置することを決定。施設整備関係は運営専門委が担当し、専門的見地から検討する。
 設計者選定のスケジュールは、プロポーザル公告が2月下旬。一次審査(設計方針)4月上旬、二次審査(提案評価)5月下旬、三次審査(6月上旬)を経て、6月下旬に最適者と契約する。
 参加要件は建築コンサルタントもしくは同等の資格保持者で、単体または設計JV(構成員数3者以内)。地域要件なし。同種業務の実績要件あり(JVの場合は代表構成員)。業務概要は、美術館建設(延べ約1万㎡)、既存美術館解体(RC造3階建て延べ3096㎡)、外構整備および公園の設計。履行期間は2018年9月28日。県の17年度当初予算案では、事業費として2億3979万円を計上、債務負担行為として1億7419万円を設定している。
 設計者決定後のスケジュールは、年度内に基本設計から実施設計へ移行。18年度には解体工事着手、本体工事を同年度から20年度まで進める。開館は21年度になる見通し。
 設計者選定や一連の事業スケジュールでは、意見交換会やワークショップ、県民フォーラムを開催し、意見を参考にしつつ進めていく。同時に整備委員会も年3回のペースで開催する方針(専門委員会は必要に応じて開催する)。
 整備委員会のメンバーは、芸術系大学や他美術館、報道機関、経済団体、自治体ほかの代表者など17人。
 なお隣接する東山魁夷館の改修は、本年度から17年度にかけて設計、17年度から18年度にかけて工事を行う予定となっている。
 なお、設計プロポーザル審査委員は次の通り(敬称略)【美術】▽竹内順一:東京藝術大学名誉教授▽松本透:東京国立近代美術館特任研究員、信濃美術館館長予定者【建築】▽岸和郎:京都造形芸術大学大学院教授▽関邦則:関建築+まち研究室代表▽谷口吉生:谷口建築設計研究所所長▽古谷誠章:早稲田大学教授【造園】宮城俊作:奈良女子大学大学院教授

●美術館基本構想でフォーラム
 館長予定者である信濃美術館整備担当参与の松本透氏と県民による意見交換会が県内4カ所で開催される。整備基本構想の周知を図るとともに、県民の意見を聞くことで県民参加による美術館づくりが狙い。申込は不要で誰でも参加できる。
 日程は次の通り。
▽北信:2月24日13時~14時半、信濃美術館講堂
▽南信:3月14日13時半~15時、飯田創造館
▽中信:4月13日13時~14時半、松本合同庁舎
▽東信:4月26日13時~14時半、東信教育事務所

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