業界記事

野村・八千代JVに委託/成田市卸売市場再整備/基本計画の策定支援/来年度で設計着手へ

2016-12-05

 成田市は「卸売市場再整備基本計画策定支援業務委託」について、野村アグリプランニング&アドバイザリー・八千代エンジニヤリング共同事業体(代表者・野村アグリプランニング&アドバイザリー)と先月30日付で契約した。契約金額は1263万6000円(消費税込み)。履行期間は2017年3月15日。公募型プロポーザルを実施していたもので、1社1グループが参加。成田市卸売市場の移転再整備に向けた基本計画を策定する。
 移転候補地は千葉県花植木センター跡地(成田市天神峰字道場80―1、81―1)で、敷地面積は9万4824㎡。輸出拠点機能を有した市場としての再整備を計画しており、施設に必要な機能・施設規模、概算事業費などを検討する。
 具体的な業務内容は、①調査業務②基本計画の策定③経営展望(素案)の提案など。調査業務では、公設地方卸売市場移転に係る経済波及効果、施設整備や管理運営手法等の先進事例を調査するほか、民活エリアについて有効と思われる調査項目や調査手法などを提案する。
 基本計画の策定では、基本方針、施設計画、概算事業費の算出、管理・運営計画、課題の整理、基本設計及び実施設計発注に係る要求水準書及び仕様書の作成などについてまとめる。基本方針では、輸出拠点機能を有する新しい卸売市場のあり方を明確にしたうえで、施設の位置づけや機能など、施設の再整備後のあるべき姿を定める。施設計画では、施設に必要な機能及び施設規模を検討するとともに、概算事業費の算出、管理・運営計画、工程計画を作成する。
 同事業では12月補正予算で基本・実施設計費2億9760万円(繰越明許費設定)を計上。年度内に設計者を選定し、来年度で設計、18~19年度の2か年で工事を行い、20年度内の開設を目指す。
 卸売市場の再整備は、既存施設が老朽化しているうえ、耐震性に問題を抱えていることから計画。市長が本年2月に成田市公設地方卸売市場運営審議会に市場のあり方について諮問。本年5月に審議会から、①輸出拠点を有する市場として再整備②再整備の手法は移転による再整備③経営展望を策定④市場跡地の利活用を検討――などの答申を受けた。
 輸出拠点については、13年度の最初の答申で将来構想として位置づけられていたが、その後、国家戦略特区の指定を受けて農林水産物の輸出拡大を図る国家戦略特区として「成田卸売市場を活用した輸出拠点整備(検疫・通関の一元化)」の実施を、目指すなど状況が一変したため、市長が再度、同審議会に答申した。
 なお、同市では14年度に「卸売市場再整備に係る施設規模等検討及び基本方針策定支援業務」、昨年度には「輸出拠点機能等調査」を実施。機能及び規模はこれらの結果をもとに検討する。

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