業界記事

千代田で4号橋予備設計/県長生土木/長生グリーンライン/本年度5・8億円で函渠工など

2016-07-26

 県長生土木事務所は本年度、事業費5億84000万円の事業費を投入し、国道409号茂原一宮道路(長生グリーンライン)の整備を進める。4号橋の予備設計を委託するとともに、切盛土工事、函渠工事などを実施する。同事業の進捗率(事業費ベース)は総事業費152億円に対し昨年度末48・9%。本年度末で52・8%を見込む。
 本年度の事業費の内訳は、委託費5100万円、工事費3億8240万円、用地補償費1億5060万円。委託は軟弱地盤解析や4号橋の予備設計など、工事は長生郡長南町坂本地先で7号函渠工と掘削工、改良工などを実施する。
 4号橋は、茂原市野牛地先の谷津田に架かる橋梁で、橋長約56m、有効幅員7・0m(総幅員9・5m)。本年5月に予備設計を千代田コンサルタント(千葉営業所・千葉市中央区栄町42―11)に800万円(予定価格855万円)で委託。橋梁のタイプは予備設計の中で検討する。橋梁は整備区間7・2㎞に1~7号の7橋が計画され、これまでに1~3号の3橋が完成している。また軟弱地盤解析は、今月12日の入札で日本工営が予定価格1100万円(消費税抜き)に対し864万円(同)で落札した。
 工事のうち函渠工は、今月5日に総合評価型一般競争入札を公告し、来月9日に開札となる。工事は国道409号長生グリーンラインと交差する町道の機能を確保するため実施する。工事延長は41・9m、幅員7・0m(9・5m)。函渠工の延長は13・5m、B8・1m×H5・6m、掘削工5010立方m。
 国道409号茂原一宮道路(長生グリーンライン)は、茂原市及び茂原市以南の地域を連絡する高規格道路で、圏央道の茂原長南ICにアクセスし、首都圏への広域的な交通ネットワークを形成する。
 1998年12月に長南町~一宮町間約11㎞が国から調査区間の指定を受け、99年12月に長南町~茂原市間の約7・2㎞が整備区間の指定を受け、1~3工区に分けて事業を実施している。
 圏央道の木更津東IC~東金JCT間が13年4月に開通したのにあわせ、国道409号~茂原長南ICの1工区約0・7㎞が14年4月に供用を開始。残る区間のうち、茂原長南IC~県道茂原大多喜線までの2工区約4㎞について、19年度の開通を目標に優先的に整備を進めている。
 橋梁は整備区間7・2㎞で7橋が計画され、このうち2工区約4㎞区間で1~4号の4橋を予定。4号橋を除いて完成。残りの5~7号の3橋は3工区約2・5㎞区間に建設する。
 これまでに完成した3橋の概要と施工者は次の通り。
 【1号橋】
 ▽概要=ポステンPC5径間連結コンポ桁、橋長182m▽施工者=下部工その1:三枝組(11年度)、同その2:金城組(同)、同その3:丸信工業(同)、同その4:関東建設(同)、上部工:ピーエス三菱(12年度)
 【2号橋】
 ▽概要=鋼3径間連続非合成鈑桁、橋長96・5m▽施工者=下部工その1:緑川組(13年度)、同その2:安川(同)、上部工:東京鉄骨橋梁(14年度)
 【3号橋】
 ▽概要=ポステンPC3径間連結コンポ桁、橋長82m▽施工者=下部工その1:三浦建設工業(14年度)、同その2:三枝組(14年度)、上部工:萩原土建(15年度)

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