業界記事

烏川合口地区で木工沈床設置工事

2016-07-01

県西部農業事務所農村整備課は本年度、烏川の合口地区で既設の木工沈床の補修工事と増設、護床部の補強工事、取水施設の補修工事を実施する計画だ。本年度は、工事費6300万円を投入。来年度に見込んでいた取水施設の補修工事費260万円も充て、本年度の工事完了を目指す。発注は条件付き一般競争入札(総合評価落札方式)で、8月上旬を予定する。
現場は国道17号と18号がつながる、烏川に架かる君が代橋の下流付近。
補修の対象となる木工沈床は延長58mで、8層3連の区間。上部1層の木材の交換や石が流れた場所に石を詰め直すなどの補修工事を行う。
取水施設では、クラックが生じているタンクと継ぎ手部分の漏水、むき出しになっているヒューム管などの補修を実施する。
ヒューム管は、延長約50mで、φ1000㎜。継ぎ手部分では、周りをコンクリートで固めて漏水を防ぐ。ヒューム管の周囲はコンクリートで補強し、護岸対策としてふとんかごを整備する計画だ。継ぎ手部分やタンクは老朽化が進んでいるという。
ヒューム管は、2002年に護岸対策として補修した蛇かごが河床沈床の影響で流れてしまったため、むき出しの状態となった。漏水は堤体法面の洗掘を誘発する恐れもあるため早急に対応する。
護床部の補強工事では、既設の下流部分に新たな木工沈床の増設と護床ブロックの新設を行う。増設する木工沈床の面積は、8層4連(一部5連)で108㎡。護床ブロック(4t型)は、73個で205㎡を計画している。
同事業は総事業費7060万円を見込む。昨年度は測量設計業務を黒岩測量設計事務所(前橋市)が担当した。
既設の木工沈床は1983~1984年に設置された。延長182mで、8層3連となっている。施設の下流部分では洗掘による河床沈床が発生している。取水施設は90・1haの受益地に用水を供給している。
木工沈床は、明治時代中期に考案された工法で、常に水中に浸るように設置すれば腐食することがない。
耐久性に優れ、生態系を壊さないことから生物にも優しいのが特徴とされる。

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